使用済みハロカーボンの無害化処理のため,TiO2および殺菌灯を用いて,光触媒分解反応実験を行った.化学物質の置換基の違いによる分解速度の解析のため,対象とする化学物質は,構造が同じで置換基が異なるHCFC-22,四塩化炭素,メタンを用いた.それぞれの物質の分解反応速度解析をおこなった.主な結果として,分解率はHCFC-22が最も大きく,次いでメタン,CCl4の順であった.光触媒反応の反応次数は本実験条件範囲では一次であった.総括的反応速度定数から求めた活性化エネルギーはそれぞれHCFC-22が13.7 kJ·mol−1,CCl4が66.1 kJ·mol−1,メタンが16.6 kJ·mol−1であった.