角型二軸攪拌槽の攪拌所要動力に及ぼす攪拌レイノルズ数, 翼および槽形状, 翼槽長比, 液深, 翼の相対的な回転方向などの影響を実験的に検討した.攪拌所要動力はそれぞれの翼を中心とした一次回転流の発達度合と密接な対応を示す.平羽根タービン翼を設置した場合の槽内の流れは幾何学的条件によって一次回転流を主体とした流動パターンから二次循環流を主体とした流動パターンまで多様な変化を示し, 動力数はそれに対応して3前後から6前後まで大きく変化する.一方, 傾斜タービン翼を設置した場合には, 二次循環流を主体とした流動パターンを形成し, 二軸間の相互干渉もほとんどなく, 動力数はほぼ一定値を示す.