1971 年 92 巻 12 号 p. 1163-1165
1, 1'-ジヒドロキシ-2, 2'-アゾナフタリン-4, 4'-ジスルホン酸-マグネシウム錯体のpH10における条件安定度定数はEBTの値より高い。マグネシウムのEDTA滴定の指示薬または比色試薬としてこの試薬の利用について検討した。指示薬としては試薬は非常に鋭敏な終点を示した。また試薬の吸収極大波長625nmの吸光度が錯体が錯体生成にともなって低下することを利用してマグネシウムの定量を行なった。5.0×10-6mol/l以下のマグネシウムの定量が可能である。マグネシウム濃度4×10-6mol/lに対して2×10-6mol/l程度のカルシウムの共存は測定に影響を与えない。
この記事は最新の被引用情報を取得できません。