1967 年 88 巻 3 号 p. 333-339
ピコリン酸,またはそのメチルエステルとエチレンジアミン(または1,2-プロパンジアミン,または1,3-プロパンジアミン)とを縮合させることにより相当するN,N'-ビス-(ピコリノイル)-アルキルジアミンを合成し,ついでアルカリの存在下で酢酸銅(II),または酢酸ニッケル(II)と反応させ表1に示す新錯体を合成した。これらはいずれも非イオン錯体であり,また3種のニッケル(II)錯体は反磁性である。なお表1の3種の銅(II)錯体と類似の構造をもつ新シッフ塩基型錯体G,HおよびI(Gのみ厩知)をも合成し,この種の銅(翼)錯体の構造と d→d 帯の位置との関係について検討した。
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