日本化學雜誌
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高分子との相互作用における界面活性削の親水基の効果
丸田 巌
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1962 年 83 巻 7 号 p. 786-788,A2

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抄録

陰イオン性界面活牲剤としてドデシル硫酸,ドデシルベンゼンスルホン酸,ジ-(2-エチルヘキシル)スルポコハク酸,ドデカン酸およびドデシルポリオキシエチレン硫酸の各ナドリウム塩,陽イオン性界面活性剤としてドデシルピリジニウムプロミドおよびドデシルアミン塩酸塩,非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレンドデシルエーテルを選び,これらとポリビニルピロリドンとの相互作用をイエローOBに対する可溶化能および粘度測定から検討した。陰イオン性界面活性剤は可溶化に対しいずれもポリビニルピロリドンと相乗効果を示したが,陽イオン性および非イオン性界面活性剤は示さなかった。粘度測定からも同様に陰イオン性界面活性剤には相互作用がみられたが,陽イオン性および非イオン性界面活性剤にはみられなかった。また陰イオン性界面活性剤はその親油基が一定の場合,親水基の荷電および構造により可溶化に対する相乗効果に差異があることを知った。

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