日本化學雜誌
Online ISSN : 2185-0917
Print ISSN : 0369-5387
ISSN-L : 0369-5387
還元分解の研究(第14~16報) (第16報)γ-アリールブチロラクトン,γ-アリール-γ-バレロラクトンの還元
三井 生喜雄斎藤 秀世真室 斎
著者情報
ジャーナル フリー

1960 年 81 巻 2 号 p. 292-294

詳細
抄録

γ-フェニルブチロラクトン, γ-p-トリルブチロラクトン, γ-フェニルバレロラクトン, γ-p-トリルバレロラクトンをパラジウム炭を触媒として常温常圧で接触還元するときは容易に 1mol の水素を吸改し γ-フェニルラク酸, γ-トリルラク酸, γ-フェニルバレリアン酸, γ-トリルバレリアン酸を生じた。しかし γ-アリールブチロラクトンを水素化アルミニウムリチウムで還元するときは 4-アリールブタンジオール-1,4 を生成し切断の位置は異なる。これらの理由ならびにその機構を論じた。

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top