1959 年 80 巻 8 号 p. 883-886
ジエチしントリアミン五酢酸(DTPA)を含む支持電解質中で銅とビスマスのポーラログラフ的性質を検討し,銅とビスマスの半波電位の差が非常に大きいことを知ったのでビスマスと共存する銅の電解分析法に DTPA を用いる方法を検討した。銅は 5 以下で DTPA を含む電解液から美しい金属光沢の析出が得られる。mol比でビスマスの 1 .5~3 倍量の DTPA を添加した電解液から, pH 2~6 の範囲で定電位電角望法によって銅をビスマスから分離することができた。ビスマスの量が多い場合には,電解液の pH を鋼とビスマスの析出電位の差が大きい 4~5 に調節するのが適当である。
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