日本化學雜誌
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ビタミンAおよび関係物質の合成 (第5~6報) (第5報) α-ヨノン誘導体のβ-体への異性化
須賀 恭一
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1958 年 79 巻 7 号 p. 819-823

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抄録

β-ヨノンを主原料とするビタミンAエステルの合成法については, すでに報告したが, 今回はビタミンA合成に応用可能なα-ヨノン核を有する化合物のβ-体への異性化について研究した。
まずα-メチルヨナールおよびα-C18ケトンをナトリウムメチラートと処理するとそれぞれβ-体に異性化することを見いだした。つぎにα-メチルヨナールと3-メチル-1-オキシブテン-(2)-イン-(4) とから, α-ヨノン核を有するが炭素骨格はビタミンAと同一のアセチレンジオールを合成し,それをα-ビタミンAに導いて, 上と同様な異性化を試みたところレトロビタミンAアセテートと考えられる化合物を得た。

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