日本化學雜誌
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ポリオキシフェニレン化合物の分子構造(第4報)
小寺 明
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1949 年 70 巻 7 号 p. 213-216

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抄録

前報に於て合成した化合物のうち4個の双極子能率をベンゼン溶液中にて測定し, C6H5O・(C6H4O)2・C6H5[1.61D (10°及び25°), 1.63D (40°)], C6H5O (C6H4O)3・C6H5[1.82D (40°)], p-CH3C6H4O(C6H4O)2・C6H4・CH3(-p) [2.06D (25°), 2.09D (40°)], p-CH3O・C6H4OC6H4・OCH3 (-p) [2.17D (10°及び25°), 2.19D (40°)]の結果を得た。この結果よりこれ等化合物の分子構造,特に酸素橋の自由廻轉とその原子價角について考察した。
本研究第11), 2報2)に於てハイドロキノン・ヂフェニルエーテル及びその誘導體の分子構造に關する報告を行ひ,第3報3)に於ては更に高次のポリオキシフェニレン化合物の合成結果を記述した。本報に於ては第3報に於て合成した化合物の双極子能率をベンゼン溶液中で測定し,これより分子構造に對して考察を行つた結果を述べる。但し殘念なことには溶解度の關係から現在の装置で測定が可能であつたのは次の四つのみで,他のものの測定は後日に讓ることとする。
I C6H5OC6H4OC6H4OC6H5 [110.6-111.1]
II C6H5OC6H4OC6H4OC6H4OC6H5 [152.8-153.2]
III CH3C6H4OC6H4OC6H4OC6H4CH3 [145.8-146.2]
IV CH3OC6H4OC6H4OCH3 [101.8-102.3]但しベンゼンの核の置換位置は全部は全部paraである。

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