アクリル系繊維と共有結合による染色を行なう,いわゆる反応性染料を合成する前提として,その反応性基に適当と思われるヒドラジノ基を選び,シアン化合物とアリールヒドラジンとの反応について研究した。アセトニトリル,プロピオニトリル,ベンジルシアニドとヒドラジンとの化合物を合成し,その構造を,炭素,水素,窒素分析および赤外吸収スベクトルによって確かめた。さらにポリアクリロニトリルおよびオーロン42とアリールヒドラジン類とを反応させ,その生成物が共有結合していることを確かめ,その構造を推定した。
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