工業化学雑誌
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塩化ビニル・アセチレン混合物の爆発限界
沼野 雄志北川 徹三
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1962 年 65 巻 9 号 p. 1351-1352

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抄録

合成装置内の塩化ビニルモノマーには,未反応のアセチレンが含まれているので,その爆発範囲に与える影響を知る目的で実験を行なった。塩化ビニルおよびアセチレンの各単独の場合の爆発限界は既に幾つかの研究があり,著者もさきに報告したとおりであるが,これらの混合物の爆発限界に関する報告はまだされていない。
著者らは,既報の爆発限界測定装置を用いて,これを測定した。
実測値を塩化ピニルおよびアセチレンの限界からLe Chatelierの式によって求めた計算値と比較すると, 下限界は大体一致するが,上限界はかなり低いという結果を得た。装置には囲い型ブードを設け,局所排出換気を行なって爆発生成ガスを室内に放散しないようにして実験を行なった。

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