2001 年 2001 巻 10 号 p. 559-565
クロロ(N,N-ジエチルアミノ)シランおよびビス(N,N-ジエチルアミノ)シランのアンモノリシスによりポリシラザンHPZ1およびHPZ2を合成した.HPZ1およびHPZ2は自己縮合に対する安定性が低く,分子量約1000,[H2Si(NH)]nを主骨格とするポリシラザンであった.HPZ1およびHPZ2は,希薄溶液あるいはクロロ(トリメチル)シランによりシリル化体とすることにより自己縮合が抑制され,テトラヒドロフランやエーテルなどの溶液として扱えた.一方,ポリシラザンの35 wt% (HPZ1)および45 wt% (HPZ2)THF溶液を20 °Cで放置すると,最高で重量平均分子量85000 (HPZ1)および45000 (HPZ2)のポリシラザンが生成することがわかった.
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