日本化学会誌(化学と工業化学)
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Print ISSN : 0369-4577
一般論文
N,N-ジエチルアミノシラン類のアンモノリシスによる高分子量ポリシラザンの合成
阿部 芳首依田 孝次工藤 圭晃村山 澄幸郡司 天博
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2001 年 2001 巻 10 号 p. 559-565

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抄録

クロロ(N,N-ジエチルアミノ)シランおよびビス(N,N-ジエチルアミノ)シランのアンモノリシスによりポリシラザンHPZ1およびHPZ2を合成した.HPZ1およびHPZ2は自己縮合に対する安定性が低く,分子量約1000,[H2Si(NH)]nを主骨格とするポリシラザンであった.HPZ1およびHPZ2は,希薄溶液あるいはクロロ(トリメチル)シランによりシリル化体とすることにより自己縮合が抑制され,テトラヒドロフランやエーテルなどの溶液として扱えた.一方,ポリシラザンの35 wt% (HPZ1)および45 wt% (HPZ2)THF溶液を20 °Cで放置すると,最高で重量平均分子量85000 (HPZ1)および45000 (HPZ2)のポリシラザンが生成することがわかった.

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© 2001 The Chemical Society of Japan
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