1987 年 1987 巻 11 号 p. 2174-2175
Langmuir-Blodgett法(LB法)によるポリアミド酸のアルキルアミン塩累積膜とこれから誘導さもれるポリィミド累積膜が,その基板引き上げ方向に配向することを見いだした。偏光紫外吸収スペクトルによると,これらのLB膜の,引き上げ方向とその垂直方向の吸光度の比(二色比D)は,累積時の表面圧を大きくすることにより大きな値となったが,累積速度や,ポリアミド酸のアルキルアミン塩の化学構造には依存しなかった。このポリイミドLB膜はゲスト-ホスト型液晶をラビング処理なしに,配向させることができる。液晶の配向性はポリイミドLB膜の層数に依存し,5層累積した累積膜においてもっともよい配向性を示した。
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