日本化学会誌(化学と工業化学)
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Print ISSN : 0369-4577
イソブチルメチルケトンと過酸化水素からin situで誘導されるペルオキシドとフェノールとの反応機構
浜本 俊一黒田 信行高光 永明梅村 純郎
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1980 年 1980 巻 12 号 p. 1850-1854

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抄録

硫酸触媒の存在下に,イソブチルメチルケトソと過酸化水素からin situで誘導されるイソブチルメチルケトンペルオキシドと大過剰のフェノールとの反応について動力学的に研究した。
この反応はすみかかに進み,その速度ぼイソブメルメチルケトソと硫酸触媒の各濃度に関してそれぞれ1次,過酸化水素濃度に関して2次および水濃度に関して-1次であった。さらに,この反応の見かけの活性化エネルギーは11.5kcal/molであった。これらの結果に基づいて,フェノールとin situイソブチルメチルケトソペルオキシドとの反応によるカテコールとヒドロキノンの生成機構について考察した。

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© The Chemical Society of Japan
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