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化学産業における国際標準化の目指すべき方向
松本 芳彦
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2014 年 57 巻 7 号 p. 468-474

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抄録

標準化は工業製品の互換性や品質を確保し,効率的,合理的な生産・流通を図る基盤技術である。最近では,製品の生産・流通のグローバル化により,国際標準化の重要性が高まり,貿易において,各国の国内規格は国際規格を基礎とするように協定されている。日本化学工業協会は,2013年に「化学産業における国際標準化の目指すべき方向」報告書をとりまとめた。本稿では,この報告書作成の背景と記載内容を紹介している。化学産業は,自動車,電子情報機器をはじめ,あらゆる産業に素材を供給しており,特に先端機器に用いられる機能性化学品は産業競争力の源泉であり,この国際標準化は,特許権獲得と同様に戦略的に取り組む必要がある。このための視点と戦略作成のポイントについて,5つの事例分析から概説した。

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© 2014 Japan Science and Technology Agency
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