Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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症例
食道裂孔滑脱ヘルニアのため,工夫をしてpercutaneous endoscopic gastrostomy(PEG)を造設しえた1例
中村 哲也小林 直之齋藤 淳一寒河江 三太郎永山 愛子岩田 憲治川越 圭武藤 英和斎藤 光浩堀川 ひとみ栗原 英二
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2010 年 76 巻 2 号 p. 68-69

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抄録

 症例は81歳女性,認知症発症後嚥下困難があり,PEG目的で当院紹介となった。本症例は食道裂孔ヘルニアのため送気による胃の拡張が不十分であり,またPEG造設経路に大腸が介在物として存在し,PEG挿入困難であった。これに対し,送気を多目に行い,横行結腸に空気が入るまで待ち横行結腸の走行をX線透視にて確認することにより腹壁と胃が接触する限局された部位を確認してPEGを造設しえた。

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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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