Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
Print ISSN : 1348-9844
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症例
術後難治性単純性潰瘍に対するエタノール散布療法の治療経過
瀧川 拓人関根 慎一土屋 智昭眞野 恵美子神山 公希富田 剛治片平 誠一郎竹田 泰安部 幸一柳澤 文彦辻 修二郎大場 信之西中川 秀太水口 泰宏児島 辰也
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2005 年 67 巻 2 号 p. 96-97

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抄録

 症例は69歳,男性。下血に対し腸切除を施行され,18年後吻合部出血性潰瘍に対し吻合部の再切除を施行。その後も下血を反復し,6年間に11回の入退院を要した。12回目の入院時,大腸内視鏡下に無水エタノールを散布した。その後潰瘍の改善を確認したが,6カ月後新たな多発小腸潰瘍を形成し出血した。難治性単純性潰瘍に対する無水エタノール散布療法は有効であったが,再発の予防には便の性状安定化が有用と考えられた。

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© 2005 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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