日本原子力学会 年会・大会予稿集
2012年秋の大会
セッションID: F10
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ヨウ素と高速炉被覆管における化学的相互作用の基礎研究
*松山 源基福元 謙一谷垣 孝則宇埜 正美佐々木 孔英
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録

高速増殖炉燃料被覆管材には核分裂生成物の1つであるヨウ素が被覆管成分と反応物を形成し燃料へ移行され、被覆管が減肉することが報告されている。この腐食作用は蒸気輸送理論が実験により確認されているが、多くの環境因子が影響するため、評価が難しい。本研究では単純な系でヨウ素を用いた被覆管材の炉外腐食試験を実施し質量移行量を検証した。特に本研究では改良型SUS316鋼、ODSフェライト鋼、PNC-FMS鋼、Cr鋼(Cr濃度:9,11,13,15wt%)の腐食速度について調べることを目的とした。フレーク状ヨウ素と各試料板材を石英管にアルゴンガス置換で封入し、10、100時間で高温マッフル炉にて腐食実験(550、600、650℃)を行った。腐食試験後、質量欠損量測定および表面・断面のSEM観察、EDSによる元素マッピングを行なった。

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© 2012 一般社団法人 日本原子力学会
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