原子力に係わる優秀な研究機関に対し、計量書誌学的手法により途上評価をこれまで実施してきた。評価のツールとしてIAEAが主管するINIS、米国エネルギー省(DOE)が主管するECDおよびトムソンサイエンティフィックが主管するWOSを用いて来た。評価対象機関として、日本、米国(ORNL他)、欧州(仏、独)にある優秀な原子力研究機関を選択した。評価の対象期間はこれまで1978年から5年毎に25年間、すなわち2002年までとして来た。今回、評価ツールにINISを用い2003~2007年までの最新5年データを対象とした再評価を試みた。試みにあたっては、わが国の代表的原子力研究機関であった原研が、2005年10月に核燃料サイクル開発機構(JNC)と統合した経緯を鑑みて、従来型の比較に何らかの補正が必要なのかどうかについても検討した。