日本原子力学会 年会・大会予稿集
2008年春の年会
セッションID: N09
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パブリックコミュニケーション
初期態度と不安喚起が原子力発電に対する関心に及ぼす影響
リスクコミュニケーションの実験研究
*谷垣 俊彦長岡 豊土田 昭司辻川 典文小池 芙美代
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抄録

エネルギーを得られなくなるかもしれない不安が、リスク認知・リスク判断、ならびにリスク関連情報の探索に及ぼす影響について実験研究を行った。ランダム抽出された20歳から59歳の323名の大阪エリアの市民が実験室実験に参加した。実験では、参加者は電気がなくなる不安を高めるビデオ(実験群)あるいは不安を高めないビデオ(統制群)のいずれかを見た後に、原子力発電についてのデータベースを用いて自由に情報探索した。このデータベースは、原子力に関する科学的、技術的、経済的、社会的、そして制度的な分野について、それぞれ賛成、反対、中立の立場からの情報によって構成されていた。原子力発電についてのリスク認知、ビデオとデータベースを作成した人々への信頼、ならびに、情報探索行動等が測定され分析された。

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© 2008 一般社団法人 日本原子力学会
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