日本原子力学会 年会・大会予稿集
2005年春の年会
セッションID: B24
会議情報
原子力安全
高速炉燃料ピン擦り痕現象研究の正しい技術継承
*大坪 章
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

燃料ピン擦り痕現象(WM:Wear Mark)研究1)は旧動燃で発表許可が出るのに14年間かかったが2)、正しい技術継承がされてない。機械学会編の大学生・技術者用教科書 実例に基づく 流体関連振動3)ではWMを外部平行流による振動とする誤記がある。熱に起因する振動現象である。但し新分野で出版する学会の意欲は評価出来る。 サイクル機構の原子力アイVol.49, No.9. p.70の解説記事は説明不足・我田引水である。本予稿の参考文献(1)を引用し且つ、我国で唯一FBR開発を担当している立場から、グリッド型燃料集合体のWMを熱流力振動と結論づけたドイツの研究論文(THIBO試験)とKFKレポートをも記載すべきである。 東工大関本教授によれば米国高温ガスFSV炉では出力が上昇すると、燃料が原因不明の振動をしたことがある。発熱体の振動現象は将来また異なる分野で難題となる可能性がある。

著者関連情報
© 2005 一般社団法人 日本原子力学会
前の記事 次の記事
feedback
Top