一般の人々のリスク認識は多くの場合、メディアによって影響される。本研究では、2004年8月に発生した美浜原発事故に関して、日本の主要5社における新聞メディアがどのように報告しているかを、定量的なデータの調査をもとにその特性を明らかにするとともに、それらの新聞報告を人々がどのように受け止めているかを分析する。 分析手法としては、「紙面の形態調査」と「キーワード抽出」の二段階の分析を行う。紙面の形態調査では、美浜事故関連の記事面積を計測し、紙面の形態ごとに分類して時間軸とともに評価する。キーワード抽出は、記事面積計測で浮き彫りになったメイントピックに関して、アンケートを用いたキーワード抽出を行う。提示した記事内容を読んだ上で最も重要だと思ったキーワードをあげてもらうのである。