日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年秋の大会
セッションID: E05
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核反応理論・実験
超高強度レーザーによるCs-135光核変換の可能性
*高嶋 隆太早田 敬太長谷川 秀一加藤 和之根本 孝七
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抄録

近年,超高強度レーザーと高原子番号のターゲットとの相互作用により高エネルギーのγ線が生成されることが報告されている.このγ線を用いてアクチニド等の核分裂の実験的実証がなされた.特に光核反応による長寿命核種の核変換が注目されており,Tc-99やI-129の光核変換の実験が行われている.そこで本研究では、長寿命核種の一つであるCs-135に注目し,超高強度レーザーによる光核変換の可能性を理論的に評価した.その結果,現在のレーザーシステムにおいてもCs-135の光核変換は可能であるが,Cs-134の半減期が2.1年であることから壊変時の計測が困難であることがわかった.さらに,集光強度や繰り返し周波数などのレーザー技術の進歩により,核反応数が増し計測を含めた一連の実験がより現実的になることがわかった.

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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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