The Journal of Antibiotics, Series B
Online ISSN : 2186-5469
Print ISSN : 0447-8991
ISSN-L : 0447-8991
Sarkomycinに関する研究 第3報
SarkomycinのPaperchromatographyについて. I
古武 彌久若沢 正図司 昭治
著者情報
ジャーナル フリー

1956 年 9 巻 4 号 p. 180-183

詳細
抄録

Sarkomycinの抗癌性と抗菌性とは比例すると考えられているが(1), それに対する結論は該物質が結晶として分離されて初めて得られるであろうことは当然であるとされている(2)。 実際はSarkomycinを自家検定すると, 製造番号によつて或る程度純度の振れがあり, 抗癌性と抗菌性とは必ずしも並行しない例もある。 抗菌性とAnthrone値の変動から考えても, いわゆるSarkomycinには数種の物質が混合していることが想像される。 梅沢等 (3) は, Sarkomycin生産菌は1種以上の抗菌性物質を生産し, その中の1つがSarkomycinであろうと述べた。 著者等は, 各製造Batchごとに得られたSarkomycinについてPaperchromatographyを実施し,M. pyogenesvar.aureus209 Pに対する抗菌性と抗癌性の関係を追求した。

著者関連情報
© 公益財団法人日本感染症医薬品協会
前の記事 次の記事
feedback
Top