The Japanese Journal of Antibiotics
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経口セフェム系抗生物質Ceftibuten (200mgカプセル) の泌尿器科領域感染症に対する臨床的検討
鈴木 恵三長田 恵弘堀場 優樹
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1990 年 43 巻 11 号 p. 2003-2010

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抄録

経口セフェム系抗生物質Ceftibuten (CETB, 7432-S)(200mgカプセル) の泌尿器科領域感染症に対する臨床的検射を行い以下の結果を得た。
1.慢性複雑性尿路感染症15例に本剤を投与し, UTI薬効評価基準合致例11例で81.8%, 主治医判定で92.3%の有効率であった。又, 細菌学的消失率はグラム陰性桿菌 (GNR) では100%, グラム陽性球菌も87.5%の成績であった。
2.安全性については1例で軽度のめまいを訴えた以外には特異なものはなかった。
3.基礎的にはCETBはGNRのうちニューキノロン剤に高度耐性を示すSerratia marcescensに最も優れた抗菌活性をもつており, そのことは臨床面でも確認できた

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