The Japanese Journal of Antibiotics
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尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌・抗生剤の抗菌力比較 (第7報1985年)
その1.感受性について
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1987 年 40 巻 12 号 p. 1975-2011

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抄録

昭和60年7月から10月までの間に, 8施設の臨床医により, 尿路感染症の原因菌と認められた菌株を調査用紙と共に, 順天堂大学医学部中央臨床検査室に集め, 菌種の同定を行い, その各種薬剤感受性をMIC 2000を用い測定した。総菌株数は999株で, 測定に用いた薬剤は菌種によつて相違があるが, 総計31種である。菌種別にみると, Escherichia coliが最も多く, Enterococcusfaecalis, Pseudomonas aeruginosa, Staphylococcus epidermidis, Klebsiella pneumoniae, Serratia marcescens, Proteus mirabilis, Enterobacter cloacae と続く。これら菌種で全分離株の81%を占めた。
今年度は新たに全菌種でOfloxacin, グラム陰性桿菌でAztreonam, Carumonamの感受性を測定した。菌種により差はあるが, これら薬剤は一般に強い抗菌力を示した。その他の薬剤については菌種によつていろいろで, いわゆる第3世代セフェム剤はP.aeruginosaを除くグラム陰性桿菌に対し, 比較的強い抗菌力を示した。

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