1986 年 39 巻 9 号 p. 2285-2300
T-2588の幼若ラット (生後6日齢) における1ヵ月間経口投与亜急性毒性試験を, 250, 500, 1,000mg/kg/日の投与群を設定して行い以下の結果を得た。
1. 一般症状に異常はみられず, 尿検査, 血液学的検査, 血液化学検査, 眼科的検査の結果にも異常は認められなかつた。
2. 1,000mg/kg投与群の肝と腎及び500mg/kg投与群の雌の腎に軽度の相対重量の増加が認められたが, 組織学的には特記すべき異常は認められなかつた。
3. 本試験における最大無作用量は250mg/kg/日であつた。
4. 同時に行つた雄育成仔の生殖能力試験の結果には異常は認められなかつた。