The Japanese Journal of Antibiotics
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小児12例の各種感染症に対するImipenem/Cilastatin sodiumの治療経験
永田 紀四郎横山 碓大西 彬泉 幸雄
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1986 年 39 巻 7 号 p. 1708-1714

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抄録

Imipenem/Cilastatin sodium (MK-0787/MK-0791) は, Thienamycinから開発されたMK-0787が生体内でDipeptidaseによる不活化を受けるので, これを選択的に阻害するMK-0791と合剤とすることにより, 本来のThienamycinの優れた有用性を高めることを目的としたカルバペネム系抗生物質である1)。
本剤の特色は黄色ブドウ球菌, 腸球菌をはじめとするグラム陽性球菌や, Gentamicin (GM) 耐性緑膿菌及び他のグラム陰性桿菌に対しても優れた抗菌力を有する点にある。
我々は本剤を各種小児感染症に使用する機会を得たので, その成績を報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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