The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
Print ISSN : 0368-2781
ISSN-L : 0368-2781
β-Lactam系抗生物質Cefotiamの肺・気管支内分布に関する実験的研究
第2報 Serratiopeptidaseの併用効果について
石原 陽子北村 諭高久 史麿
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 36 巻 10 号 p. 2665-2670

詳細
抄録

近年, 種々のβ-Lactam系抗生物質の開発に伴い, 感染症に対する化学療法におけるβ-Lactam系抗生物質の使用頻度も高くなつて来た。呼吸器疾患, 特に肺炎, 気管支炎, 気管支拡張症などの治療には抗生物質が繁用されており, 抗生物質の選択と使用方法などに関する的確な情報が要求されている。
β-Lactam系抗生物質の1種であるCefotiam (CTM) は, インフルエンザ菌にも有効である薬剤として近年開発されたものである。著者らは, 前回β-Lactam系のSulbenicillinを用い, その肺・気管支内分布に関して検索を行い報告したが1), 今回も同様にCTMの肺・気管支内分布について検索し, 又同時に本薬剤の肺・気管支内分布に及ぼすSerratiopeptidase (TSP) の影響についても検索を行つた。

著者関連情報
© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
次の記事
feedback
Top