1978 年 31 巻 11 号 p. 647-650
適抗生剤の内服によつて2~3日間臨床症状の好転しない症例に私等は日常しばしば遭遇しているが, これらの病型にCephalosporin系製剤の静注 (One shot) が意外に奏効することを経験している。最近, 小児の注射は筋硬縮症の問題に関連して, 筋注はほとんどおこなわれず静注 (One shotまたは点滴静注) が主体となつている傾向であるが1), 内服各種抗生剤の奏効の遅かつた病型を選択してCephalothin (Synclotin'Toyo Jozo') のOneshot静注をおこない, 一連の成果を得ることができたので, 今日までの概況について報告する。