ケモインフォマティクス討論会予稿集
第37回情報化学討論会 豊橋
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口頭発表
Pottsモデルの平均場理論:
秩序変数の温度変化と配座エネルギーの関係
*早瀬 修一野上 敏材伊藤 敏幸
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p. O03

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抄録

置換基による一個の分子に対する構造改変が分子集団の巨視的物性に与える効果を予測できるかという問は,化学における基本的な問題の一つである.イオン液体の物性に対する置換基効果のなかには,分子間相互作用の配座依存性を示唆するものが存在する.我々は,配座の影響を考慮した分子間相互作用を持つ分子集団の状態和を,平均場Pottsモデルを用いて計算した.その結果,平均場Pottsモデルの秩序変数がゼロでない値を持つための特性温度が存在し,その特性温度が相互作用行列の成分に依存すること,を見いだした.さらに検討を進めると,その特性温度近傍での系の秩序変数の振舞が,配座エネルギーの大小関係によって決まることがわかった.

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