日本LCA学会研究発表会講演要旨集
第2回日本LCA学会研究発表会(会場:東京大学)
セッションID: C1-09
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建築・建材(13:20-15:40)
現地調査に基づく地場産構造用集成材のインベントリ分析と環境影響評価
*津田 公平村上 周三伊香賀 俊治隈 研吾本藤 祐樹成田 菜採
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抄録

近年、建築材料における環境負荷低減方策として「再生可能な資源、環境負荷の低減に資する原材料」である木材の利用促進が注目を集めている。その中でも特に輸送過程におけるエネルギー消費低減の見地から、地場産木材の利用が奨励されている。そこで筆者らは、地場産木材を活用して建設される梼原町総合庁舎(高知県・梼原町)を対象に現地調査を行い、建物の資材製造段階における環境影響評価を行った。本研究では、庁舎で使用される木材の大部分を占める構造用集成材を評価対象とした。本報では、現地調査に基づく地場産木材利用の評価に適した環境負荷原単位の算定概要、地場産木材利用における環境影響評価の結果および輸入木材利用との比較による地場産木材利用の環境負荷低減の効果について報告する。地場産木材利用と輸入木材利用の環境影響の比較より、地場産木材の利用によって輸入木材利用に比べて環境外部費用を約4割低減できることが示された。

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© 2006 日本LCA学会
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