電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
2023年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第76回連合大会)講演論文集
セッションID: 07-2P-07
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時比率制御共振形コンバータについて:センタタップ整流型と倍電圧整流型の比較
*安達 ひまわり佐藤 輝被
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抄録

本稿では LLC 電流共振形 DC-DC コンバータの小信号伝達関数に関する研究成果を報告する。二次側に倍電圧整流回路を用いた共振形コンバータとセンタタップ方式用いた共振形コンバータをパルス幅変調(PWM)で制御する回路を対象とし、この2つの回路の伝達関数の解析結果を比較した。静特性より、センタタップ型の制御範囲はD<0.3またはD>0.7、倍電圧整流型はD<0.5またはD>0.5であることが確認でき、倍電圧整流型の方が制御しやすいことが明らかになった。小信号特性より、センタタップ型は一次系であり、倍電圧整流型はD<0.5では一次系だがD>0.5では二次系でかつ右半平面に零点があるような特性となっており、系の安定性に注意が必要である。

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© 2023 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
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