主催: 電気関係学会九州支部連合会
湾曲した印刷面に書かれた文字列を斜めから撮影すると、文字列が湾曲状に曲がるひずみが生じる。本稿では、このような湾曲した文字列の認識法について述べる。湾曲した文字列の任意の文字に注目した場合、その文字と隣接する文字はほぼ同じ大きさで、直線状に並び、さらにほぼ同じように傾斜している。そこで本稿では、注目文字と隣接する文字を、文字の並び方向と文字の傾斜方向を持つ平行四辺形で囲み、その平行四辺形を水平方向の長方形に戻すことで、文字列の歪みを補正し、文字認識を行う。この処理を、文字列の個々の文字について繰り返すことで、文字列全体の認識を行う。提案方法を用いた実験の結果、良好な結果が得られた。