水文・水資源学会研究発表会要旨集
第23回(2010年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: P48
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降水・降雪
3次元ドップラーレーダーを用いた降水落下過程のモデル化に関する検討
*長谷川 健太大石 哲佐野 哲也
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抄録

本研究では山梨大学の二重偏波ドップラーレーダーを用いて,短時間の定量的降雨予測における精度不足の要因の一つとされる降雨の落下過程の解明について考察する.レーダーエコーの強い部分における鉛直からの傾き(以下では仰角と称する)に着目し,各高度の雨滴の落下速度とドップラー速度を用いて仰角を表現するモデルを開発した.2009年8月2日の事例を用いて,モデルの結果と観測したエコー画像を比較したところ,エコーの仰角の時間変化をよく表現することができた.この結果から,強エコーの傾きは雨域の移動速度に対する各高度の相対的な速度差から形成されていることが示唆された.

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© 2010 水文・水資源学会
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