日本森林学会大会発表データベース
第132回日本森林学会大会
セッションID: P-173
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学術講演集原稿
ヒバ葉条からの多芽体形成と増殖細胞の誘導・プロトプラストの単離
*細井 佳久
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抄録

森林総合研究所構内に植栽されているアスナロ、ヒノキアスナロの葉条切片を殺菌し、MS、改変MSに植物生長調節物質として2,4-DとBAPを組み合わせて添加し、ショ糖濃度を0.3、1、2、3%に変化させた固形培地上で16時間照明下、培養した。その結果、多芽が分化し、多芽体を形成させることができた。多芽体は誘導時と同一の培地で培養することで維持増殖が可能であった。アスナロについて得られた多芽体を、無機塩濃度を1/2にし、ショ糖濃度を1%にしたMS固形培地上で、16時間照明下、培養すると多芽からシュートが伸長した。両樹種の多芽体について、継代培養中に生じるカルス状の細胞塊と、多芽体を細断した組織片について、16時間照明下、固形培地上で静置培養した。また、同様の培養材料について100ml培養フラスコを用い、30ml液体培地へ移して暗黒下、60rpmで振盪培養した。液体培養では多くの単一細胞の遊離が観察された。固形培地や液体培地で増殖する細胞塊や単一細胞についてプロトプラストの単離を行った。

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