主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第132回日本森林学会大会
回次: 132
開催地: 東京農工大学によるオンライン開催
開催日: 2021/03/19 - 2021/03/23
本研究は、地上設置型太陽光パネルの 1 出力と面積の関係の把握から さまざまな状況で設置されている 2 太陽光パネルの分布やその面積と出力の関係を把握し、地上設置型太陽光パネルの規模と設置状況の評価を行うものとする。本研究は、近年、太陽光パネルの導入が著しい山梨県を対象とした。52箇所の現地調査を行い、0.004haから24.5ha面積、40kWから20000kW出力の地上設置型太陽光パネルを把握した。その結果、面積と出力には優位な相関関係があることを確認した。ただし、斜面勾配により、面積・出力関係に違いがあることも確認できた。山梨県内のGoogle Mapによる判読の結果、1570箇所の地上設置型太陽光パネルの分布が確認でき、23%が森林に分布していた。また、10%が勾配10度以上の傾斜地に分布していた。山梨県の条例対象となる面積15ha以上が、0.2%、15ha未満の施設が、99.8%であった。面積15ha未満、傾斜10度以上である10%の中で、土砂災害警戒区域内に分布しているものは、24%あった。このことから、今後山梨県の環境影響評価条例においてより小規模なものを、面積を基準とし対象とする必要があることが示唆された。