日本森林学会大会発表データベース
第131回日本森林学会大会
セッションID: D26
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学術講演集原稿
飛騨市における航空機LiDARを用いた広葉樹の資源量推定に関する検討
*真砂 陽太郎前田 佳子今井 靖晃林 勇次高主 知佳中村 幹広竹田 慎二
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抄録

令和元年度より森林環境譲与税が導入され,全国の市町村では,森林所有者への意向調査を始めとして様々な取り組みが進められている。こうした中,航空機LiDARにより森林資源量や路網整備のための地形データの解析を行う市町村の大半がスギやヒノキ等の針葉樹人工林の利用に着目した取り組みであり,国内森林の過半数を占める広葉樹に特化した取り組みは確認できない。他方,岐阜県飛騨市では,森林環境譲与税制度の開始に先駆け,同市の特色である広葉樹資源の豊かさに着目した森林資源調査(2016年度)が行われている。そこで本研究では,飛騨市の調査事例を踏まえつつ,航空機LiDARを用いた広葉樹資源量の解析に関する推定手法について検討を行うこととした。

 LiDARデータから材積を推定する場合、単木レベルで抽出して解析する場合と、エリアベースでLiDARデータ由来の統計量から推定する場合の2通りの方法がある。一般的に広葉樹林においてはエリアベースでの手法が有利であると言われているが,推定精度が単木レベルの手法に比べ低いという問題がある。そこで,LiDARデータから得られる,様々な統計量を利用し,飛騨市の広葉樹林に最も適した資源量推定手法を検討した。

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