主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第130回日本森林学会大会
回次: 130
開催地: 新潟県新潟市 新潟コンベンションセンター「朱鷺メッセ」
開催日: 2019/03/20 - 2019/03/23
針葉樹単純林に広葉樹を混交させる針広混交林化は,生態系機能を向上させる森林管理手法として,世界的なトレンドとなっている.我々は,スギ人工林に間伐強度を変えた試験地を設定した.現在,弱度間伐区(33%)では,林床レベルで草本・広葉樹が混交し,強度間伐区(67%)では,林冠レベルで広葉樹が混交している.本研究は,広葉樹の混交の強度(種多様性の回復)が根系の発達を通じて水質浄化機能を高めている,といった仮説を検証する.2011年と2018年に,月に一度の頻度で,深さ別(10 ,20 ,50 ,80 cm)の土壌間隙水を採取し,硝酸態窒素含む水溶性イオン濃度などを測定した.そして,地上部の時間的変化との関係性について解析した.また,今年9月に直径3 ㎝長さ1 mのオーガーを用いて土壌コアをサンプリングし,直径2 mm以下の細根を採取し,メタゲノム解析を行った.大会では,それらの結果を紹介する.