主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第130回日本森林学会大会
回次: 130
開催地: 新潟県新潟市 新潟コンベンションセンター「朱鷺メッセ」
開催日: 2019/03/20 - 2019/03/23
熱帯林における森林の減少・劣化が大きな問題となっている。特に東南アジア熱帯林で森林減少・森林劣化が深刻であることが指摘されており、同熱帯林の林分動態や地上バイオマス量に関するデータが強く求められている。しかしながら、東南アジア熱帯林の地上バイオマス量に関する情報は少なく、特に地上調査に代表される直接的な方法にもとづく地上バイオマス量に関する報告は極めて限られる。そこで本研究では地上調査データを活用して、東南アジア熱帯季節林の林分動態と地上バイオマス量の変化について検討した。本研究の対象地はカンボジア・シェムリアップ州である。本対象地内に設置した固定試験地データを用いて、20年間に渡る林分動態と地上バイオマス量の変化を明らかにした。また、同データより、違法伐採が地上バイオマス量に与える影響を明らかにした。さらにアマゾン等、他地域の成熟林との比較をすることで、カンボジア熱帯季節林の地上バイオマス蓄積能力について評価したので報告する。