主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第130回日本森林学会大会
回次: 130
開催地: 新潟県新潟市 新潟コンベンションセンター「朱鷺メッセ」
開催日: 2019/03/20 - 2019/03/23
半島マレーシアPasoh(パソ)森林保護区の中心部は、多種のフタバガキ科樹種によって構成される低地原生林(熱帯雨林天然林)である。2002年9月より現在まで約16年間にわたり、微気象および渦相関法による熱・水・CO2フラックス観測を継続中である。ENSO年を含む16年間の生態系フラックスデータを解析した結果、観測された範囲の環境変動に対して、NEE・蒸発散ともに高い安定性を保っていることが明らかになってきた。蒸発散の時系列データに加えて、同時に測定している3mまでの各深度における土壌体積含水率、および保護区内の河川水位および電気伝導度の時系列変化、土壌物理性の調査等の結果を、一次元浸透計算の結果と併せることで、蒸発散に寄与する土層深についての水文学的解析を行った。