日本森林学会大会発表データベース
第130回日本森林学会大会
セッションID: J17
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学術講演集原稿
東南アジア熱帯雨林における蒸発散に寄与する土層深についての水文学的解析
*小杉 緑子野口 正二高梨 聡伊藤 雅之Marryanna Lion
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抄録

半島マレーシアPasoh(パソ)森林保護区の中心部は、多種のフタバガキ科樹種によって構成される低地原生林(熱帯雨林天然林)である。2002年9月より現在まで約16年間にわたり、微気象および渦相関法による熱・水・CO2フラックス観測を継続中である。ENSO年を含む16年間の生態系フラックスデータを解析した結果、観測された範囲の環境変動に対して、NEE・蒸発散ともに高い安定性を保っていることが明らかになってきた。蒸発散の時系列データに加えて、同時に測定している3mまでの各深度における土壌体積含水率、および保護区内の河川水位および電気伝導度の時系列変化、土壌物理性の調査等の結果を、一次元浸透計算の結果と併せることで、蒸発散に寄与する土層深についての水文学的解析を行った。

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