主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第128回日本森林学会大会
回次: 128
開催地: 鹿児島県鹿児島市(主に鹿児島大学郡元キャンパス)
開催日: 2017/03/26 - 2017/03/29
新たに造成された海岸防潮堤の盛り土斜面部(山土)および海側前面水平部(砂盛り土)に2015年2月に植栽されたクロマツと常緑広葉樹(トベラ、マサキ、シャリンバイ)について、2015年2月から1生長期間の生育状況と現地の土壌水分量等の調査結果により、乾燥と飛塩の複合的なストレスが植栽木の枯死要因として最も強く影響したと推測された。この結果を踏まえ、海岸における水分ストレスと植栽木の枯損の関係を検討するために、枯死木の多く発生した海側前面水平部に客土して、2016年6月に常緑広葉樹を補植した。これらについて、植栽6ヶ月後の2016年12月時点において、シャリンバイとマサキで客土によって生残・衰弱状況に差異が見られた。当試験区について、2016年7月より、植栽木の生長状況、葉の枯損状況、クロロフィル蛍光測定、土壌水分測定等から海岸砂地部における常緑広葉樹の枯死要因について検討したので報告する。