日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: T03-01
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T3. 車両系機械化システムを活用した伐採・再造林作業を考える
路網整備と車両系伐採システムのあり方
*鈴木 秀典中澤 昌彦上村 巧倉本 恵生津山 幾太郎佐々木 尚三
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抄録

【目的】車両系機械化システムを日本へ適用する際の適切な路網間隔を検討するため、CTL(短幹集材システム)作業の調査を行った。【方法】北海道下川町有林の帯状皆伐現場を調査対象とした。林内走行路を固定した場合、走行路から伐倒可能な範囲はハーベスタのリーチ長で決まるため、すべての立木をハーベスタで伐倒するなら、林内走行路間隔は最大作業幅を意味する。また、フォワーダは平行に開設されたトラック道の間を林内走行して集材するため、トラック道の間隔が林内走行の距離や回数を決定する。そこで、林内走行路およびトラック道の間隔が異なる作業条件で調査を行った。【結果】ハーベスタ作業においては、林業専用機ではアームを伸ばした状態で安全に伐倒作業ができたのに対し、建設機械をベースとした機械では伐倒木に近接して伐倒作業を行う必要があったことから、林内走行路間隔の検討にはこのような作業特性の違いを考慮することが必要である。また、トラック道間隔は集材作業の生産性にも影響するため、通常、相対的に高い生産性となるハーベスタ作業に待ち時間ができないよう、ハーベスタとフォワーダの生産性が均衡するトラック道間隔の検討を行った。

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