日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: P1A058
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防護服の違いによる下肢の筋負担
*堀尾 健吉岡 拓如井上 公基
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抄録

本研究の目的は、着用防護服の違いが歩行時の筋負担に与える影響を明らかにするために、チェーンソー用防護服を着用して歩行した際の下肢にかかる筋負担量を計測することである。
調査対象とした防護服及び作業服は、オールシーズン用防護服、夏用防護服、チャップス及び作業服の4種類である。筋負担の計測部位は、MARQ-MEDICAL社製のMQ8筋電計を用い、大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋の3箇所とした。歩行条件として、Life Fitness社製トレッドミルT5-5を用い、歩行速度を2.0km/hと4.8km/h、歩行傾斜を0度と10度とした。それに加え、チェーンソーを保持する場合と保持しない場合の計8通り設定した。被験者は男子学生5名である。
その結果、大腿四頭筋では、チャップスを着用した際に作業服と比較して筋負担が増加する傾向があった。ハムストリングスでは、ほとんどの条件で各防護服の間に顕著な差は見られなかった。腓腹筋では、各防護服は作業服と比較して筋負担が増加する傾向があった。計測部位によって違いはあるものの、防護服を着用すると筋負担は増加したが、各防護服の間での筋負担の顕著な差は見られなかった。

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