日本森林学会大会発表データベース
第125回日本森林学会大会
セッションID: C37
会議情報

経営
ラジコンヘリコプターの簡易空撮を利用した広葉樹林の樹種分類
*近藤 大将加藤 正人小熊 宏之
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

 近年、現地での毎木調査における負担を軽減する技術として、リモートセンシングに期待が寄せられている。しかし、リモートセンシングを利用した樹種分類の手法、特に広葉樹林に対して有用な手法は確立されていない。広葉樹林の林層を把握する手段として、樹種ごとの葉のスペクトル値に大きな違いの出る新緑期・紅葉期の画像を解析に用いることが考えられるが、航空機・衛星を用いてこれらの時期の画像を撮影することは非常に難しい。そこで、本研究では機動性の高いラジコンヘリコプターによって撮影された新緑期・紅葉期画像を用いて、ピクセルベース分類を行った。
 調査地は信州大学構内演習林で、面積は約1haである。構成樹種はアカマツ,ヒノキ,クリ,コナラ,ユリノキ,ニセアカシアの針広混交林である。解析に使用した画像は、2013年5月と11月にラジコンヘリコプターFalcon-PARSによって撮影した、可視光の3バンド、解像度が3.0cmのもの2枚を使用した。これらの新緑期と紅葉期画像を合成することで、二時期の6バンド画像に加工した。この6バンド画像に対し、画像解析ソフトMultiSpecを用いたピクセルベース分類を行うことで、樹種分類を行った。

著者関連情報
© 2014 日本森林学会
前の記事 次の記事
feedback
Top