2007 年 27 巻 4 号 p. 277-283
この論文の目的は, 昭和大学歯学部カリキュラムにおける6年次のコース「選択実習」のうち, 歯内療法科におけるありかたを考える指針とするために, 平成18年度と19年度に歯内療法科において選択実習で行った内容を紹介し, それに加えて選択した学生に対して実施したアンケート調査結果をふまえて, 今後の問題点を明らかにすることである.当大学歯学部6年次における選択実習として歯内療法科を選択した9名 [平成18年度2名 (男1名, 女1名), 平成19年度7名 (男5名, 女2名)] を対象とした.事前に学生からの要望を一部取り入れたプログラムに対する学生の満足度は9名中7名が大変満足し, 2名が満足とかなり良好であったが, このプログラムを実施するにあたり人的資源などいろいろな問題点もあった.今後, アンケートで学生側から出されたテーマをこの実習に取り入れていくことができるか検討する必要性が認められた.