主催: 社団法人 照明学会
灯具設計に利用される光学シミュレーションでは、実光源の配光分布が必要である。実光源の配光測定は初期時のみ行われるのが通常である。しかしタングステン白熱電球のように点灯中、タングステンの蒸発によりバルブ内面が黒化し点灯時間と共に配光分布が変化し、且つガスの対流によって黒化の発生箇所が点灯方向によっても変化する光源に関しては初期時だけではなく寿命末期も視野に入れたい。 本報告は、実際に自動車ストップランプ用T20WBL(以降ランプ)を例に挙げ、点灯時間と点灯方向による配光分布への影響を調査した。