照明学会 全国大会講演論文集
平成18年度(第39回)照明学会 全国大会講演論文集
セッションID: 26
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超高圧水銀ランプの「ちらつき」抑制波形の検討
*小林 正幸伊比 隆史佐藤 剛之五十嵐 雅
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抄録

液晶プロジェクタ等に使用される超高圧水銀ランプの[ちらつき]対策として、ランプ駆動電流にパルス状の電流を重畳させる方法が提案されている。本研究では、このパルス電流を重畳させる位置や方向を変化させ、「ちらつき」を抑制するのに最適な電流波形について検討した。 実験したランプ点灯電流波形は、重畳するパルス電流の方向が矩形波半波の電流方向に対して正と負の2種類、位置が矩形波半波の前・中・後の3種類で、通常矩形波とあわせて合計7種類となる。それぞれの波形で120Wランプを500時間点灯した後、スクリーン上での「ちらつき」を測定した。 通常の矩形波点灯では大きな「ちらつき」が観測されたが、パルス電流を重畳したものはいずれも「ちらつき」が矩形波点灯より小さくなり、「ちらつき」抑制効果があることが確認された。特に矩形波半波の後側に正のパルス電流を重畳したものと矩形波半波の前側に負のパルス電流を重畳したものに大きな「ちらつき」抑制効果がみられた。ただし矩形波半波の後側に正のパルス電流を重畳したときはランプ寿命が短くなる傾向が見られた。

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© 2006 照明学会
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