主催: 独立行政法人 科学技術振興機構, 社団法人 情報科学技術協会
p. 45-49
本稿では,特許と論文データベースを統合し,ユーザが特許と論文を横断的に検索したり,技術動向を分析したりすることを可能にするツールについて述べる.本研究では,まず,特許と論文間の引用関係を解析し,次に,この関係を用いて,論文用語(例えば「DRAM」)を特許用語(例えば「半導体記憶装置」)に自動変換する手法を開発する.ユーザは,引用関係をたどったり,用語の変換技術を用いたりすることにより,特許と論文を横断的に検索できる.次に,統合されたデータベースから特定分野の文献を収集し,それらからその分野でどのような要素技術がいつ頃から使われたかという情報を自動抽出し,年代順に並べてグラフとして出力する.この結果,ユーザはある分野の技術動向を分析できる.