自動制御連合講演会講演論文集
第50回自動制御連合講演会
セッションID: 409
会議情報

OS16 日本発の制御理論・制御技術(_I_)
サンプル値制御理論
リフティングから信号処理まで
*山本 裕
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

連続時間プラントを離散時間制御器で制御する系がサンプル値制御系である.これは,そのサンプル点間の取り扱いの煩雑さから,サンプル点間を含めた設計が困難であった.これを解消したのがリフティングという新しい手法であり,またそれによるサンプル点間応答を含めて最適化する現代的サンプル値制御理論である.これによりディジタル制御は一挙に新しい局面を迎えることになった.またこのサンプル点間を最適化する手法はディジタル信号処理にもそのまま自然に展開でき,Shannonのサンプリング理論によらない新しい信号処理手法とフィルタ設計理論を可能とするに至った.本講演ではこのような展開の歴史的経緯とことにわが国で成された成果中心に振り返るとともに,その信号処理への応用までの展開を概観する.

著者関連情報
© 2007 日本機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top